ここ最近米Appleが、ストリーミング配信サービスに力を入れているという報道があった。中でも筆者が興味深いと感じたのは、インターネットラジオサービスの「iTunes Radio」だ。9to5Macなどの米メディアによると、iTunes Radioは利用者数が急増しており、Appleはこれを機に独立したアプリとして提供しようと考えているという。
iTunes Radio、「iOS 8」で単独アプリに昇格
iTunes Radioは、現行のモバイルOS「iOS 7」のリリースとともに2013年9月に米国で始まったサービス。日本でのサービス開始時期は未定だが、2014年2月にはオーストラリアでも開始しており、数カ月後にはカナダ、英国、ニュージーランドで始まる見込みで、今後世界各国で展開されると見られている。
既にサービスが始まっている国では、PC向けソフト「iTunes」の画面内に「Radio」という項目が用意されている。またiOSの「Music」アプリ内にも同様の項目がある(写真1)。さらに「Apple TV」にもiTunes Radioというメニューがあり、これらが同サービスへのアクセス手段となる。
報道によるとAppleはこのうち、利用者が最も多いiOS向けアプリについて、iTunes RadioをMusicアプリから分離し、独立したアプリとして提供しようと考えているという。今秋リリースする予定の「iOS 8」でそれを実現すべく、現在テストを行っていると報じられている。
Appleでは、これまで将来有望と考えた機能をMusicアプリから独立させてきた経緯がある。例えば iOS 5時代には、映画やテレビ番組、音楽ビデオを再生する機能を「Video」アプリに移行した。iOS 6時代には「Podcast」と、大学の講座/教材コンテンツを配信する「iTunes U」を切り離し、それぞれ単独アプリとして提供した。
本記事は、日経BP社の総合ITサイト「ITpro」向けに弊社が執筆した記事「Apple、音楽と映像のストリーミングサービス強化へ」の一部です。全文は、ITproのサイトにてお読みください。