先ごろ米国の世論調査機関Pew Research Centerが公表したデジタル機器に関するリポートによると、米国ではここ数年でスマートフォンとタブレット端末の所有率が堅調に伸びたものの、それ以外の機器の所有率は横ばい、あるいは低下している。
2011年時点で35%だったスマートフォンの所有率は今年68%となった。また米Appleが「iPad」の初代機を発売した2010年当時のタブレット端末の所有率はわずか4%だったが、今年は45%に上昇した(写真1)。スマートフォンは、ほぼすべての消費者層で所有率が50%を超えており、人種や民族による違いは見られなかった。スマートフォンは18~29歳の年齢層では86%に、30~49歳では83%に、世帯年収が7万5000ドル以上では87%に達しており、こうしたいくつかの消費者層の市場分野では飽和状態に近づきつつあるという。
これに対し、昨年32%だった電子書籍専用端末の所有率は今年は19%に低下した。また今年のパソコンの所有率は73%だったが、これは10年前とほぼ同水準で、パソコンはピーク時の2012年から7ポイント低下した。このほか、ゲーム機の所有率は40%で、過去5年間横ばいという状況。またMP3プレーヤーは2010年の47%から40%に低下した。
本記事は、日経BP社の総合ITサイト「ITpro」向けに弊社が執筆した記事「業界利益の9割超を稼ぐApple、サービスの拡充で新たな収益源開拓へ」の一部です。全文は、ITproのサイトにてお読みください。