米国の市場調査会社、IDCがこのほど公表した最新リポートによると、今年のスマートフォンの年間出荷台数は約14億6000万台となり、昨年からの伸び率がわずか1.6%にとどまる見通しという。
先進国市場で成長止まる その主な理由は、先進国市場(米国、カナダ、日本、西欧)の出荷台数が落ち込むと見られていること。一方で新興国市場(日本を除くアジア太平洋地域、中・東欧、中東およびアフリカ、中南米)は今後もプラス成長が続くと同社は見ている。
IDCが予測する2020年までの出荷台数の年平均成長率(CAGR)は、先進国市場がマイナス0.2%。これに対し新興国市場はプラス5.4%で推移するという。
米アップルが「iPhone」の初代機を発売した2007年以降、世界のスマートフォン市場は急成長を続けてきた。例えば、IDCの6月のリポートによると、2014年における出荷台数の前年比伸び率は27.8%、昨年は同10.5%。
IDCはこの時点で、今年の伸び率が3.1%にとどまるとし、伸び率が1桁台になるのは同社が統計を取り始めて以来初めてのことだと報告していた。
本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「ついにスマホブームは終わるのか? 今年の世界出荷台数、ほぼ横ばいとの見通し」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。