米国では、ここ近年、従来のケーブルTV(CATV)契約をやめ、インターネットを介して映像を配信する、より安価なオーバーザトップ(OTT)と呼ばれるサービスを好む人が増えている。
アマゾン、番組制作事業を拡大
そうした中、テクノロジー各社は、最近、この分野の事業に力を入れている。米アマゾン・ドットコムは10月30日、同社のオリジナル番組制作部門「Amazon Studios」の規模を拡大し、その拠点を米ハリウッド近くの伝統的な映画・テレビ番組制作施設に移すと発表した。
その施設とは、カリフォルニア州カルバーシティーにあるカルバースタジオ。サイレント映画の名監督トーマス・H・インスによって作られたスタジオで、「風と共に去りぬ」や「市民ケーン」といった作品もここで生み出されたという。
アマゾンのオリジナル番組制作のスタッフは現在、カリフォルニア州サンタモニカに700人以上いるが、これらの全員が、年内にカルバースタジオに移る。
アマゾンの狙いは、会員制有料プログラム「Prime(プライム)」の特典として提供する見放題の映像配信サービス「Prime Video」のコンテンツ拡充だ。英ロイター通信によると、アマゾンはこうして特典を魅力的なものにし、Prime会員の保持や新規獲得に努めている。しかし、同社のオリジナル作品は、より広範な消費者に訴求できていないといった批判があるという。
本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「アマゾンとグーグルが映像配信事業をテコ入れ 狙いはケーブルテレビ離れの消費者需要」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。