米IT主要企業の1〜3月期決算が出そろった。米Googleと米Intelの売上高は四半期ベースで過去最高となり、米Apple、米Microsoftを含めた4社の純利益は1年前から大きく増加した。中には米Amazon.comなど、コストが膨らんで利益を減らした企業もあったが、全般的に景気回復の恩恵を受け、各社の業績は好調だった。そうした中、Appleの業績がいくつもの記録的数値を出し、話題を呼んでいる。
iPhoneの収益、売上高の半分に
1〜3月期におけるAppleの売上高は1年前から83%増の246億6700万ドル、純利益は同95%増の59億8700万ドルとなり、売上高、純利益ともに1〜3月期として過去最高を更新した。一方Microsoftが発表した同じ時期の決算は、売上高が164億2800万ドル、純利益は52億3200万ドルだった。Appleは昨年7〜9月期に売上高でMicrosoftを抜いていたが、今回初めて純利益でも同社を抜いた。
そのAppleを今支えているのは「Mac(Macintosh)」でもなく「iPod」でもない。「iPhone」である。その販売台数は1865万台と、1年前に比べ2.1倍となり過去最高を記録。その収益は122億9800万ドルで、実に同社全売上高の49.86%を占めた。これまでiPhoneの売上高全体に占める割合はおおむね30〜40%で推移していたのだが、ほぼ半分にまで拡大したのは初めてのことだ。
1〜3月期の製品販売台数は年末商戦のある10〜12月期から減少するのが通例で、今回の決算でもタブレット端末の「iPad」やMacなどは前期比減となっている。ところが、iPhoneは15%増と高い伸びを示している。
本記事は、日経BP社の総合ITサイト「ITpro」向けに弊社が執筆した記事「Appleの1—3月期決算は記録尽くし,MSの利益も初めて抜く」の一部です。全文は、ITproのサイトにてお読みください。