米CNBCによると、米アマゾン・ドット・コムの株主らは、5月27日に開催されるオンラインの株主総会で、同社に対し物流施設の安全対策を強化するように要求するという。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、従業員らは職場環境の改善を求めている。こうした中、株主らもアマゾンに圧力をかける構え。株主総会では、これまでの感染者数や死者数といった情報も開示するよう要求するという。
アマゾンの株主であるニューヨーク州やカリフォルニア州、イリノイ州などの年金基金の運用マネジャーら約260人は、5月21日に開催した事前イベントに倉庫従業員らを呼び、事情を聴いた。その内容や疑問点を株主総会でぶつける予定だとCNBCは伝えている。
一部の従業員が抗議活動
アマゾンでは、物流施設における感染防止策などが不十分だとして一部の従業員が抗議している。今年3月30日には、ニューヨーク・スタテン島にあるアマゾンの物流施設で50人以上の従業員がストライキを行った。施設内で従業員に新型コロナウイルスの陽性が確認されたことを受けたもので、彼らは、安全対策の不十分さやリスクに対する賃金の低さを訴えている。
また、CNBCなどは20年4月1日、米ミシガン州デトロイト近郊にある物流センターで従業員が抗議デモを行ったと報じた。こちらも施設内で新型コロナの感染が確認されたことがきっかけだった。従業員らは2週間施設を閉鎖することや、感染した従業員と家族の医療費を支払うよう求めている。
本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「アマゾン株主が従業員への新型コロナ対策強化を要求 感染者数と死者数の開示も求める」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。