米フェイスブック(FB)は10月12日、第2次世界大戦中のホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を否定したり、事実をゆがめたりする内容の投稿を削除する方針を明らかにした。
若年層の約4分の1、「ホロコーストは作り話」
同社のマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は自身の投稿で、「表現の自由を擁護する立場とホロコーストを否定することによる弊害の間で苦しんできた」とし、「反ユダヤ主義による暴力が増えていることを示すデータを見て、考えが変わった」と述べた。
「何が容認できて、何が容認できないかの判断は容易ではないが、今回の方針は適切なバランスを取っていると思う」とも述べた。
同社によると、18~39歳の米国成人を対象に行ったアンケート調査で、回答者の約4分の1が「ホロコーストは作り話」「誇張されている」「確信が持てない」などと答えたという。
世界中で反ユダヤ主義の考えが増えており、とりわけ若年層のホロコーストに関する知識のなさが憂慮すべき水準に達しているという。今回の新方針はヘイトスピーチ(憎悪表現)に対する同社の取り組みの新たな一歩だと説明している。
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