米フェイスブックが、米アップルのスマートフォン「iPhone」とタブレット端末「iPad」用フェイスブックアプリなどに利用者の同意を求める独自のポップアップ画面を表示すると、米CNBCなどが2月1日に報じた。アップルが今春の導入を予定している同様の同意画面に対抗するという。
情報収集の意義訴える考え
フェイスブックは「オーディエンスネットワーク」と呼ぶサービスで提携先のモバイルアプリに広告を配信している。アプリの運営企業は、フェイスブックが収集したユーザー情報に基づき、個々の利用者に最適化された広告配信を受けられる。このとき重要になるのが、対象となる利用者を絞り込むターゲティング機能だ。
しかし、かねて個人情報保護の姿勢を鮮明にしているアップルは今春からアプリの広告制限を実施する予定。ターゲティング広告の配信時に必要となる端末固有の広告用識別子「IDFA(Identifier for Advertisers)」をアプリが取得する際、ポップアップ画面を出し利用者に許可を求めることを義務付ける。
ただ、この新ルールが導入されれば、多くの利用者が追跡を拒否すると予想される。これにともない、ターゲティング機能の精度が下がり、アプリ運営企業の広告収入が著しく減少するとみられている。
その対抗策として今回フェイスブックが打ち出したのが独自同意画面だ。同社はここでターゲティング広告に関する情報を表示し、それがアプリ運営企業の事業を支えていることを説明。IDFA取得の意義を訴え、同意を増やしたい考えだ。
本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「FBとアップルの対立激化、個人情報保護方針巡り フェイスブック、利用者の同意確認で独自策打ち出す」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。