半導体大手エヌビディア(NVIDIA)がまた好調な四半期業績を発表した。生成AI(人工知能)が活況を呈すなか、それを支える同社製GPU(画像処理半導体)の需要増には終わりが見えないようだ。
売上高、純利益ともに過去最高更新
同社が11月21日に発表した2024会計年度第3四半期(23年8~10月期)の決算は、売上高が前年同期比約3倍の181億2000万ドル(約2兆6900億円)となり、過去最高を更新した。純利益は約14倍の92億4300万ドル(約1兆3700億円)で、こちらも過去最高だった。売上高、純利益ともに市場予想を上回った。
また、同日発表した23年11月~24年1月期の売上高見通しは、約200億ドル(約2兆9700億円)で、市場予想の約180億ドルを上回った。
エヌビディアのジェンスン・ファンCEO(最高経営責任者)は決算説明会で、「当社の力強い成長は、業界プラットフォームが、汎用コンピューティングからアクセラレーテッドコンピューティングや生成AIへ移行していることを反映している」と述べた。
こうした状況について、米ウォール・ストリート・ジャーナルは、「米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(Advanced Micro Devices、AMD)などのライバルの出現にもかかわらず、AIブームはエヌビディアに有利に働いている」と報じている。
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