米アマゾン・ドット・コムは先ごろ開いた年次イベントで、2つの独自開発半導体を発表した。
アマゾンとNVIDIA、競合か協業か?
うち1つは、生成AI(人工知能)のトレーニングに使う「Trainium2(トレーニアム2)」だ。米ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アマゾンはクラウドサービスで提供する自社開発半導体において、競合クラウドサービス企業よりも先を行っている。だが、このことはアマゾンの生成AI用半導体が、米エヌビディア(NVIDIA)の半導体と直接競合することを意味する。
一方で、エヌビディアも独自のクラウドコンピューティングサービスの提供に力を入れている。これらのことから、2社の間で摩擦が高まってきたとの観測が流れていた。
しかし、今回のアマゾンのイベントでは、エヌビディアのジェンスン・ファンCEO(最高経営責任者)が登壇した。同氏は、米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のアダム・セリプスキーCEOと共に、 エヌビディア製の最新GPU(画像処理半導体)「H200」や、CPU(中央演算処理装置)とGPUを統合した「GH200 Grace Hopper Superchip」がAWSで提供されると明らかにした。
ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、テクノロジー大手の幹部が、他社のイベントに登場することはよくあること。だが、ファン氏がAWSの年次イベントに登場したのはこれが初めてだった。生成AIブームで市場環境が大きく変化するなか、両社は互いを必要としているようだ。
本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「アマゾンとNVIDIAが互いを必要とする理由 生成AI半導体やクラウドで競合も協業重要」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。