2024年に入って、世界のテクノロジー企業がレイオフ(一時解雇)した従業員の総数は1月29日時点で2万4934人に達し、23年4月以降で最も高い水準になった。報道や企業リリースなどで分かった整理解雇(リストラ)情報を集計するLayoffs.fyiのデータを基に米CNBCなどが報じた。
グーグルやアマゾン、MS、イーベイなどで解雇相次ぐ
24年1月は94社のテクノロジー企業がレイオフを実施した。23年3月には計3万8000人近くの従業員が解雇されたが、24年1月はそれに次ぐ削減人数だった。
24年1月25日には、米マイクロソフト(MS)がゲーム部門で約1900人を削減することが明らかになった。1月第4週には、フィンテックのスタートアップ企業、米ブレックス(Brex)従業員の20%を解雇した。電子商取引(EC)のイーベイ(eBay)はフルタイム従業員の9%に当たる1000人を解雇した。イーベイのCEO(最高経営責任者)であるジェイミー・イアンノーネ氏は従業員宛のメモで、「私たちは、スピードを重視するためにチームをより良く組織する必要がある。これにより、より機敏になり、関連業務をまとめ、より迅速に意思決定を下すことができる」と述べた。
24年1月には、米グーグルが社内全体で数百人の人員削減を実施したことを認めた。音声アシスタントの「Google Assistant」やハードウエア、ソフトウエアツールなどを開発する技術者などが対象になった。
米アマゾン・ドット・コムでは、動画の配信や制作事業で、数百人規模の人員削減を計画していることが分かった。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によれば、アマゾンは24年1月10日、従業員宛ての電子メールで計画を伝えた。
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