ここ最近,金融機関を狙うクラッカ(悪意のあるハッカー)の集団が急増している,というニュースをよく目にする。この11月に入ってからもComputerworld誌のオンライン版が「クラッキング・シンジケートが金融機関を脅かす(原題:Hacking syndicates threaten banking)」という記事を掲載していた。(掲載記事)
実はこうした一連の報道は,世界銀行が今年6月にまとめた調査レポート(注1)がきっかけとなっている。この調査レポートは,学術機関,民間の調査会社,各国の政府機関からの膨大なデータ・意見をもとに,金融機関が直面するセキュリティ問題について詳細にまとめたもの。そして,今,この調査レポートの著者たちやセキュリティの専門家などは,国際会議やセミナー,講演を通じてこうしたデータを示しながら業界に警告を発しているのである。
そこで今回は,この調査レポートを中心に,業界で懸念されている問題点やその対策について考えてみたい。
本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「金融機関を脅かすクラッカ・シンジケートが急増中」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。