先々週から今週にかけて,米大手IT関連企業の決算発表が相次いだ。2002年第3四半期の業績報告である。実は今年始め,これら大手の幹部やアナリストのあいだでは「業界の景気は今年後半に緩やかに回復する」という見方が多く,「US NEWS FLASH」でもそうした観測を伝えてきた。
しかし1年の4分の3が過ぎた今,これら大手IT企業の業績を見ると,それが当初の予想通りに進んでいないことがよく分かる。「米Sun Microsystemsが再び赤字に転落」「米Apple Computerが4500万ドルの赤字」といった不振を伝えるニュースが実に多いのである。中には好決算を発表した企業もあるのだが,それとて注意して見てみれば完全な回復には至っていないことが透けて見えてくる。
今回はこうした米IT企業の業績を整理してみるとともに,新たに発表された企業首脳陣/アナリストの見解も集めてみた。今後の業界の動向について彼らがどう考えているのか探ってみたい。
本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「IT業界の期待ははかない夢に。年内の需要回復は実現せず」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。