少し大胆な仮説を立ててみたい。「スパムメールがまん延すると,Microsoftのビジネスモデルが崩れていく」―。風が吹けば桶屋が‥‥のようで突拍子もない感があるのなら,「Googleの利用者が増えれば,Microsoftのパッケージ・ソフトを使う人が減る」とでも言い換えればいいだろうか。実はこれ,筆者の会社のある人物が言い出したことなのだが,あながち否定できない本質を見抜いているのではと考え,本コラムで取り上げることにした。
Googleのメール・サービス「Gmail」に備わった機能に,パソコンの使い方のブレイクスルーのようなものを感じるのだ。これはGoogleの提案であり,同社が目指す方向とも考えられる。そして今起こっている市場の変化を象徴していると言ってよいだろう。今回はGoogleのサービスを通して,そうした変化の背景について考えてみたい。
GmailとGoogle Docsのみごとな連携機能
Gmailではメールに添付ファイルがある場合,メッセージ本文の画面下に「Open as a Google document/Google ドキュメントとして開く」という文字を表示する(写真1)。これをクリックすると,Googleのオンライン・ワープロ/表計算サービス「Google Docs(Googleドキュメント)」で添付ファイルが開かれる。
本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「Googleのサービス統合がMSのビジネスモデルを脅かす?!」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。