米AMDが米国で米Intelを提訴した後,事態は世界に飛び火した。米国での提訴からわずか2日後,日本AMDが,Intel社の日本法人インテルによる違反行為で損害を受けたとして約60億円の賠償請求訴訟を起こした(関連記事)。7月12日には欧州委員会と関係当局がIntel社とコンピュータ関連企業などを立ち入り検査した。
Intel社は同社の商慣行が公正かつ正当なものと主張しているが,AMD社は欧州委の捜査を歓迎する声明を発表,米国で同社の主張を訴える広告を大手新聞に掲載するなど,異例とも言える大規模なキャンペーンを展開している。今回は,このIntel訴訟とAMD社のキャンペーンの意図について,米メディアの報道を見ながら考えてみたい。
歴史的な和解から10年
まずはAMD社とIntel社の関係の経緯について簡単に振り返ってみる。両社間の争いの歴史は長い。1980年代半ばの386プロセサを巡る争いから始まり,1991年にはAMD社が米国で独禁法違反訴訟を起こした。後に,Intel社に1000万ドルの賠償金支払い命令といった判決を経て1995年,AMD社とIntel社はすべての係争に決着をつけ和解した。
本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「米AMDがIntel訴訟で大規模なキャンペーンを展開,その意図はどこに?」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。