米国を中心に急成長を続ける世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、米Facebook――。今年3月にはアクセス数が米Googleの米国サイト「Google.com」を抜いて同国で初めて1位となり、7月にはアクティブユーザー数が世界で5億人を突破した。同社はその後も圧倒的なユーザー数を背景に続々新サービスを投入。11月にはついに電子メールサービスに進出すると発表し、注目を浴びた。
ユーザーの滞在時間めぐってGoogleとし烈な競争
Facebookのメールサービスは、電子メールやインスタントメッセージング(IM)、携帯電話のテキストメッセージといったものをSNS内で集約して提供し、希望するユーザーには「@facebook.com」が付くメールアドレスも付与する。このサービスで注目されているのは、Googleの「Gmail」と直接的に競合するという点だ。これによりユーザーの滞在時間をめぐる両社の競争が激しくなると言われている。1年前にGoogleの半分程度だったFacebookのユーザー滞在時間は、今ではGoogleに匹敵するほどまで増えており、広告収入に大きく寄与しているからだ。
2010年におけるFacebookのディスプレイ広告収益は16億ドルで、Googleの10億ドルを上回る見通しだ。Googleも今年からディスプレイ広告に力を入れ始め、年間25億ドルという目標を立ているが、Facebookの台頭によってGoogleはこの目標を達成できない可能性も出てきたと米Wall Street Journalなどのメディアが報じている。
本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「【特別編】激動の2010年「巨大勢力になったSNSのFacebook Googleを脅かす存在に」」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。