「Solaris 10」の無償提供や,オープンソース化計画,そしてCPU/ストレージをグリッドで提供するというサービスなど,このところ米Sun Microsystemsの動きが活発だ。昨年6月に本コラムでSun社のビジネス・モデルに関する話を取り上げたが,その後の同社には変化が表れている。7月に発表した第2四半期(4~6月期)決算では13四半期ぶりに増収となり,黒字転換も果たした。直近発表の四半期決算でも1800万ドルとわずかながらも黒字を維持した。これは戦略変更の効果が表れたということなのだろうか。果たして新たな試みはSun社復活へと導くのか。今回はUS NEWS FLASHの記事を振り返りながら考えてみる。
■「赤字か収支トントン」を繰り返す
Sun社のかつてのビジネス・モデルとは,SPARC搭載の高性能サーバーを特定の顧客に販売する(売り切る)というもの。その顧客は通信事業者や金融機関など。ところが4年前のITバブル崩壊を境にこうした顧客は遠ざかっていった。同社製サーバーのシェアは減少し,同時にLinuxが台頭してきた。
本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「Solaris 10とSun Gridに復活をかける米Sun,回復の兆しは本物か」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。