米アマゾン・ドット・コムは、レジ精算不要のショッピングカート・システムを外販する計画だ。これまで直営のスーパーマーケットなどに導入してきたが、今後は同業の小売業者にサービスとして販売する事業も展開する。
自動精算カートを大規模展開へ
アマゾンの発表資料によると、同社はレジなし精算技術の展開戦略を見直す。コンビニエンスストアなどの小型店では、手に取った商品をレジを介すことなく、そのまま持って帰れるようにする「Just Walk Out(ジャスト・ウォーク・アウト)」を拡大する。
一方で、スーパーマーケットなどの大型店では、専用のショッピングカート「Dash Cart(ダッシュカート)」で精算を済ますシステムの展開を拡大する。
その一環として、Just Walk Outに続き、Dash Cartシステムの外販も始める。米CNBCによれば、米カンザス州や米ミズーリ州でスーパーマーケットチェーンを展開する2社、プライスチョッパー(Price Chopper)及びマッキーバース・マーケット(McKeever’s Market)の数店舗ではすでにDash Cartの試験運用を始めている。
アマゾンは20年に直営のスーパーマーケットチェーン「Amazon Fresh」にDash Cartを導入し、その後、傘下の高質スーパーマーケットチェーン「Whole Foods Market(ホールフーズ・マーケット)」の一部店舗にも展開した。
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