米経済ニュース局のCNBCは2021年6月、米アマゾン(Amazon.com)が商品取扱高の規模で、22年にも米ウォルマートを抜き米国最大の小売業者になりそうだと報じた。米JPモルガン・チェースのアナリストによると、14~20年の米国内におけるアマゾンの流通総額(GMV)の伸び率は、米小売業販売額と米電子商取引(EC)販売額の伸び率を大きく上回った。
20年のアマゾン流通総額は35兆円3000億円
推計によると、20年におけるアマゾンのGMVは前年比41%増の3160億ドル(約35兆3000億円)。これに対して、ウォルマートは同10%増の4390億ドル(約49兆円)だった。アマゾンは22年にウォルマートを上回り、米国最大の小売業者になるとアナリストは予測している。アマゾンのGMVとは、同社が直販する物品販売額と、ECマーケットプレイスに参加する出品業者の物品販売額を合わせた金額だ。
同社の21年1~3月期における売上高は前年同期比44%増の1085億1800万ドル(約12兆1100億円)だった。内訳は直営EC事業の売上高が529億100万ドル。出品業者からの手数料および物流サービス収入が237億900万ドル。このほかクラウドサービスのAWS事業や高質SM「ホールフーズ・マーケット」などの実店舗事業、ネット広告事業などでも収益を上げている。 だが、直販ではない外部の出品業者が販売を行うマーケットプレイスの取引額はこれに含まれていない。その額はアマゾンのEC総取引額の約6割を占め、今後も拡大が続くとみられている。
本記事は、流通・小売業界 ニュースサイト「ダイヤモンド・チェーンストアオンライン」向けに弊社が執筆した記事「米アマゾン、2022年に世界最大の小売業者に 流通総額でウォルマート超え 今後も急成長続く2つの理由とは」の一部です。全文は、ダイヤモンド・チェーンストアオンラインのサイトにてお読みください。