米マイクロソフトが4~6月期の決算を発表した。純利益が30%増になるなど全般的に好調だったが、主力のウィンドウズ部門の売上高は1%の減収となった。
マイクロソフトの業績もパソコンメーカーやマイクロプロセッサーメーカーと同じくパソコン市場の動向に左右されるが、今は北米などの成熟市場でパソコン販売が鈍化している状況だ。
活況を呈する新興国市場が頼みの綱になるが、そこでは違法コピーソフトの蔓延などもあり、マイクロソフトは米インテルのように恩恵を受けにくいとウォールストリート・ジャーナルは報じている。
一方で、ネットブックと呼ばれる安価な消費者向けパソコンへの関心が急速に冷え込み、それに代わって米アップルの「アイパッド(iPad)」に代表される、ウィンドウズを搭載しないタブレット端末が急拡大している。このことが、マイクロソフトの長きにわたる市場支配を揺るがすのではないかと投資家は危惧している。
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