米Amazon.com(アマゾン)が発表したタブレット端末「Kindle Fire(キンドル・ファイア)」は販売価格が199ドルに対し、製造原価は209.63ドルで、1台売るごとに約10ドルの損失が出る。こんな推計値を米国の調査会社IHS iSuppliがまとめた。米Appleの「iPad(アイパッド)」廉価モデルの499ドルに比べ半額以下に設定することで、端末だけで利益が出にくくても、まず普及の拡大を狙っていると分析している。
米国では2011年11月に発売となるKindle Fire(関連記事)。その部品表を調べたところ、部品の原価は合計191.65ドル。これに製造コストの17.98ドルを加えた製造原価が209.63ドル。部品原価の内訳を見ると、ディスプレイとタッチスクリーンが合計87ドルと最も高く、以下はメモリーとアプリケーションプロセッサーなどの主要LSI部品が合計70.40ドル、バッテリーが18.25ドルと続いた。
さらに製造原価以外の経費と、Kindle Fireを通じて販売するデジタルコンテンツの売り上げを考慮すると、Amazon.comはKindle Fireを1台販売するごとに10ドル程度の限界利益が出る。
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