市場調査会社の米Gartnerが世界のパソコン出荷予測を下方修正した。理由は消費者の支出抑制と、「iPad」などのタブレット端末の台頭だ。景気低迷が続く中、米国や西欧を中心に消費者向けパソコンの出荷が落ち込んでいるが、そうしたタイミングで消費者がiPadのようなタブレット端末に関心を寄せており、従来型のパソコンを買い控えているというのだ。
Gartnerの予測では、2010年のパソコン出荷台数は3億5,240万台で、1年前に比べ14.3%増にとどまる。この伸び率は同社の事前予測を3.6ポイント下回っている。また2011年の出荷台数も4億900万台と、前年比15.9%増にとどまる見通しで、こちらは2.2ポイント下回っている。Gartnerはタブレットが2014年までに世界のパソコンの出荷台数を10%減少させると見ている。
米Appleが今年4月始めに発売したiPadは9月末までの半年間で750万台を売り上げており、同社の快進撃は続いている。市場には韓国Samsungの「GALAXY Tab」や米Dellの「Streak」が登場しているが、スマートフォン大手のカナダResearch In Motion(RIM)やパソコン大手の台湾Acerなどが市場参入を表明していることから、2011年からApple以外のタブレットも普及すると言われている。
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