NTTドコモは、2012年1月25日に東京都心部で起きた通信障害で、最大252万人が影響を受けたと発表した。スマートフォンの普及に対応するため刷新した「パケット交換機」という設備が、想定を超えるスマートフォン向けアプリケーションの通信に耐えきれず不安定になったことが原因。対策にはさらに設備の増設などを進める必要がある。
障害の内容は、第3世代「FOMA(フォーマ)」の音声通話とパケット通信、両方が利用しづらくなったというもの。1月25日8時26分―13時8分の約4時間40分にわたって継続した。影響を受けた地域は東京都葛飾区、江戸川区、江東区、港区、新宿区、千代田区、中央区、品川区、文京区、墨田区、大田区、目黒区、渋谷区、世田谷区の一部。
事故に先立ち、ドコモではスマートフォン利用者の増加に対応するため、1月25日未明に新型パケット交換機への切り替えを行っていた。ところが8時26分ごろから通信量が上昇するにつれ、この新型パケット交換機の動作が不安定になった。9時ごろからは通信量がさらに上昇して回線で輻輳(混雑)状態が発生し、自動規制によってパケット通信と音声通話がつながりにくくなった。
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