米Googleが、人工衛星を利用したインターネット接続サービスの取り組みに関して米SpaceXに出資する方向で協議中だと、米メディア(The Information)が現地時間2015年1月19日に報じた。
SpaceXは、現在インターネット接続環境を持たない人々に、低価格のインターネット接続サービスを提供するための人工衛星開発プロジェクトを進めている。出資額や条件などについては不明だが、関係筋によると、GoogleはSpaceXの企業価値を100億ドル以上と見積もった上で他の投資家らとともに出資することに合意しているという。
SpaceXのElon Musk最高経営責任者(CEO)が先週詳細を発表したプロジェクトは、多数の小型人工衛星を通常の衛星軌道(2万2000マイル上空)よりはるかに低い高度750マイルに飛ばして光通信を行い、発展途上国や遠隔地でインターネットアクセスを可能にするというもの。同氏の考えでは、実現までにあと5年の歳月と100億ドルの費用がかかる(The Vergeの報道)。
Googleも気球を用いたネット接続促進プロジェクトに取り組んでいるほか(関連記事:Google、気球を使うインターネット接続プロジェクト「Project Loon」に関して仏研究機関と提携)、昨年6月には人工衛星を利用する同様のプロジェクトに関して衛星通信の専門家であるGreg Wyler氏と協力すると報じられた(関連記事:Google、人工衛星使うネット接続プロジェクトに10億ドル超を投資)。しかしその後Wyler氏はOneWebという新会社を立ち上げ、米Qualcommと英Virginから資金を調達したという。
本記事は、日経BP社の総合ITサイト「ITpro」向けに弊社が執筆した記事「Google、人工衛星を用いるネット接続プロジェクトでSpaceXに出資か」の一部です。全文は、ITproのサイトにてお読みください。