米Yahoo!は、2012年第4四半期の決算を現地時間2013年1月28日に発表した。売上高は13億4600万ドルで、前年同期比2%増加。提携企業に支払う手数料(TAC)を除いた売上高は、同4%増の12億2100万ドル。検索広告がけん引し、アナリストの予測を上回った。
会計原則(GAAPベース)の純利益は2億7200万ドルで、同8%減少した。希薄化後の1株当たり利益は0.23ドルで、前年同期の0.24ドルから縮小した。営業利益は1億9000万ドルで、同22%減少した。
非GAAPベースの場合、純利益は3億7000万ドルで前年同期と比べ20%増加。希薄化後の1株当たり利益は0.32ドルで、前年同期の0.25ドルから拡大した。営業利益は2億8300万ドルで、前年同期の2億5900万ドルを上回った。
検索広告による収入は4億8200万ドルで、前年同期と比べ4%増加した(TACを除いた場合は14%増の4億2700万ドル)。一方、ディスプレイ広告収入は5億9100万ドルで、同3%減少した(TACを除いた場合は5%減の5億2000万ドル)。
同時に発表した通年の決算は、売上高が49億8700万ドルで前年の49億8400万ドルをわずかに上回った。TACを除いた売上高は44億6800万ドルとなり、前年から2%増加した。通年の売上高が前年実績を上回るのは、4年ぶりという。
GAAPベースの純利益は39億4500万ドル、希薄化後の1株当たり利益は3.28ドル。これには、中国Alibaba Group(阿里巴巴)株式の売却益27億5500万ドルが含まれる。前年は純利益が10億4900万ドル、希薄化後の1株当たり利益が0.82ドルだった。
米メディアの報道(Forbes)によると、アナリストらは、第4四半期のTACを除いた売上高を12億1000万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益を0.28ドルと見ていた。予測を上回る決算発表を受け、同日のYahoo!の株価は20.31ドルで通常取引を終えたのち、時間外取引で4.5%上昇した。Marissa Mayer氏が2012年7月に最高経営責任者(CEO)に就任して以来、同社株価は約30%上昇している。
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本記事は、日経BP社の総合ITサイト「ITpro」向けに弊社が執筆した記事「Yahoo!の12年Q4決算、検索広告が好調で2%増収、アナリスト予測を上回る」の一部です。全文は、ITproのサイトにてお読みください。