米IDCが22日までにまとめた半導体市場動向調査によると、昨年1年間における世界の半導体メーカーの売上高合計は2950億ドルとなり、前年から2.2%減少した。
パソコンの低迷や中国メーカーの台頭などが要因
これに先だち同社が公表していた速報値は3040億ドルで、前年からは1%未満の微増。その後の調査で市場が予想以上に低迷していたことが明らかになったというわけだ。
今回の調査によると、昨年後半はパソコンや携帯電話、デジタルテレビといった製品の消費者需要が落ち込み、工業製品などほかの分野も振るわなかった。
欧州の経済危機、中国の需要鈍化といった地域の要因が世界全体の需要に影響を及ぼしたという。
そうした中、米マイクロソフトが10月に市場投入したパソコン基本ソフト(OS)の新版「ウィンドウズ8」は出足がパッとせず、市場回復に寄与しなかった。一方で価格競争力のある中国の半導体メーカーが値下げ圧力をかけ、世界市場全体の成長を押し下げたという。
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