米アマゾン・ドットコムは中国における事業の拡大を狙っているようだ。米ウォールストリート・ジャーナルや英ロイター通信は8月20日付の報道で、アマゾンが上海自由貿易区に事業所を開設する計画だと伝えた。
その具体的な目的については明らかにしていないが、アマゾンは声明で、自社のグローバルなサプライチェーンを通じ、中国の消費者に外国製品を提供していくと述べている。
また上海市当局も声明を出し、「アマゾンは中国に物流施設を開設し、中国製品の輸出拡大に協力する」としている。アマゾンはすでに関係当局との契約書に署名したとウォールストリート・ジャーナルは伝えている。
ただ、同紙によると上海自由貿易区の新たな事業が、アマゾンのネット販売にどのような影響を及ぼすのか今のところ分からない。同社の広報担当者も詳細について言及を避けている。
アマゾン、中国進出から10年、市場は同国大手が支配
アマゾンが中国市場に進出したのは今から10年前。当初は2004年に買収したJoyo.com(卓越網)との共同ブランドで事業を展開していたが、2011年に自社ブランドのAmazon.cn(亞馬遜)で事業を始めた。
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