米国の市場調査会社IDCがこのほど公表した、拡張現実(AR:augmented reality)と仮想現実(VR:virtual reality)の製品、サービスに関する最新リポートによると、今年(2017年)のこれらに対する支出額は、世界全体で114億ドル(約1兆2500億)となる見通し。
この市場は今後、年平均113.2%と、2倍以上の成長率で拡大し、2021年には規模が2150億ドル近く(約23兆6400億円)になると、同社は予測している。
ARは、目の前の現実の環境にデジタル情報を重ね合わせて表示する技術。例えば、メガネ型や透過型ヘッドマウントディスプレーなどの情報機器を使い、現実の風景にさまざまな情報を表示すれば、工場などの作業現場で業務の効率化が大幅に向上するとして、今後の可能性が期待されている。
また、昨今流行しているモバイルゲームにもこのARが使われており、昨年大ヒットした「ポケモンGO」も手伝って、この技術はすでに一般消費者に身近なものになったと言われている。
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一方、VRは、目の前にある実際の場面から離れ、完全にデジタル世界に没入するという技術。これを実現するものとしては、米フェイスブック傘下のオキュラスVRや、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)などが販売するヘッドマウントディスプレーがある。
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