米アップルが、音楽認識アプリ「Shazam(シャザム)」を手がける、英シャザム・エンターテインメントを買収することが明らかになった。12月10日に、さまざまな海外メディアがこの買収に関する観測を伝えていたが、11日になって、アップルが認めた。アップルが企業買収について明かすことは少なく、今回のメディア取材への対応は異例のようだ。
Shazamの利用者数は10億人
Shazamは、街角で流れている音楽や、テレビなどで流れる音楽を聞き取り、それがどんな楽曲なのかを認識し、教えてくれるアプリ。アプリ内では、認識結果に基づき、YouTube動画から同じ楽曲を探して表示したり、アップルなどの音楽サービスで、再生したり、購入したりできる。
アップルはシャザムと、アップル製機器に備わる音声アシスタントサービス「Siri」でも連携している。この場合、利用者は、Shazamアプリを使わなくてもよい。Siriを起動し、「この曲は何?」と尋ねる。するとSiriが「もう少し聞かせてください」などと返事をしたあと、5秒ほどで楽曲名、歌手名、画像を表示。これに合わせ、「iTunes」や「ミュージック」などの音楽アプリを立ち上げ、同社の音楽配信サービス「Apple Music」で聴けるようにする。
シャザムが英国でこの音楽認識サービスを始めたのは2002年。当初、利用者は携帯電話でシャザムの専用番号に電話をかけ、楽曲を聞かせて認識してもらい、その結果をテキストメッセージで受け取っていた。
同社は2004年に米国でもサービスを始めたが、この時点でまだ利用者は少なかった。それがブレークしたのは、アップルが初代iPhoneを発売した翌年の2008年。この年、シャザムがスマートフォン向けのアプリを開発して公開すると、利用者は右肩上がりで伸びていった。
本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「Apple Musicをテコ入れか、音楽認識の英社を買収 競争激化の音楽配信サービスは新たな展開へ」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。