米グーグルが、中国・北京に人工知能(AI)の研究拠点を開設すると発表したことが話題になっている。この施設は、「Google AI China Center」という研究所で、その目的はAIに関する基礎研究を行うこと。
中国でAI関連人材を募集
グーグルは、そのために、中国で優秀な人材を集める。同社クラウドサービス部門の幹部で、米スタンフォード大学コンピューターサイエンス学部の准教授でもあるフェイフェイ・リー氏が、同研究所の共同所長を務めるが、米ウォールストリート・ジャーナルによると、同社はすでに、深層学習や自然言語処理といった分野で中国人研究者を数人集めている。今後はコンピュータービジョンの分野でも人材を集めると、リー氏は話している。
中国市場撤退の影響は甚大
こうしたグーグルの中国における新たな展開については、同社が中国市場への再参入を狙っていることを示しているのではないかと、考える向きもある。
グーグルはかつて、中国で検索サービスを提供していたが、同国からの電子メールサービスに対するサイバー攻撃や、当局に強いられていた検閲が耐えられないとして、2010年に同国本土の検索サービスを停止した。
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