米国の市場調査会社IDCが、このほど公表したレポートによると、今年1~3月期における世界のスマートフォン出荷台数は3億3430万台となり、1年前から2.9%減少した。
同社は先のレポートで、昨年10~12月期のスマートフォン出荷台数が1年前から6.3%減少したと報告していたが、この1~3月期も同様に前年実績を下回った。
高価格製品の登場で買い替え周期が長期化
その要因として、IDCが挙げているのは、世界最大のスマートフォン市場である中国の低迷。同国における出荷台数は、1~3月期に1億台を下回ったが、これは、2013年10~12月以降初めてのこと。
同国をはじめとする世界の主要市場では、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)からスマートフォンに乗り換える人、つまり、初めてスマートフォンを購入する人が、極めて少なくなっているという。
過去1年~1年半、主要メーカー各社はこぞって、高価格帯旗艦モデルを市場投入した。しかし、消費者は、あまり新奇性が見られない、それら高価格製品に大金を支払うことを躊躇していると、IDCは指摘。これに伴い、スマートフォンの買い替え周期が長期化しているのだという。
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