かつて、米アップルには、「Titan(タイタン)」と呼ばれる秘密の自動運転車開発プロジェクトがあり、同社はこれに膨大な数の人材を投入し、技術開発に取り組んでいると報じられていた。だが、ここのところ、このプロジェクトに関する話は、あまり耳にしなくなった。
フォルクスワーゲンと提携
そうした中、米ニューヨーク・タイムズは、5月23日付の記事で、アップルがこのほど、自動運転車の開発で、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲンと提携したと報じた。
今はフォルクスワーゲン・グループの子会社になっている、イタリアの自動車デザイン会社、イタルデザイン・ジウジアーロの研究施設で、フォルクスワーゲンのバン「T6 Transporter」をベースにした自動運転車を開発するのだという。
ただし、目的は、市販車の開発ではない。アップルは、これを、米シリコンバレーにある2つの社屋間を往復する、従業員用小型バスとして使う計画という。
車台や、車輪、車体などはT6 Transporterのものが使われるが、これに、コンピューターやセンサー、電気自動車(EV)用大容量電池を取り付け、シートやダッシュボードなどの内装も変更すると、ニューヨーク・タイムズは伝えている。
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