国際レコード産業連盟(IFPI)がこのほど公表した世界レコード(録音)音楽販売統計(PDF書類)によると、昨年(2018年)1年間におけるこの市場の売上高は、前年比9.7%増の191億ドル(約2兆1300億円)だった。これで4年連続のプラス成長である。
レコード音楽の売上高は、2000年ごろの音楽CD全盛時代にピーク達し、その後は右肩下がりで推移していた。だが、2014年に底入れした後は、堅調な回復が続いている(ドイツ・スタティスタのインフォグラフィックス)。
有料ストリーミング、ほぼ4割占める
ここ最近の牽引役は「ストリーミングサービス」だ。昨年のストリーミングサービスの売上高は、前年比34.0%増の89億ドル(約9900億円)となり、世界レコード音楽売上高全体の47%と、ほぼ5割を占めた。
ストリーミングサービスには、有料の会員制サービスと、広告モデルの無料サービスがあるが、市場の成長を支えているのは、前者の有料サービスだ。その前年比伸び率は32.9%。昨年の全世界における有料会員の数は2億5500万人で、これによりもたらされた金額は、レコード音楽売上高全体の37%と、ほぼ4割を占めた。
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