米アップルは先ごろ、AIアシスタント「Siri」と利用者との会話内容を分析するプログラムを一時中止すると発表した。
米CNBCやロイター通信などの報道によると、アップルは音声認識の精度向上を目指し、「グレイディング(等級付け)」と呼ばれるプログラムを実施している。
委託業者がプライベートな会話を聞いている
音声データは匿名化、暗号化、無作為化されてアップルのサーバーに送られる。ほとんどのデータ処理はiPhoneなどの端末内で行われるため、サーバーに送信されるデータはごくわずかだとアップルは説明していた。
しかし、会話内容に、人の名前や住所などが含まれれば、個人を特定できてしまう恐れがある。また、英紙ガーディアンは先ごろ、アップルの委託業者がプログラムを通じて個人情報やプライベートな会話を聞いていると報じた。
今回のアップルのプログラム中止の発表は、この報道を受けた動きだとみられている。
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