シンガポールに本部を置く市場調査会社カナリスによると、今年(2019年)4~6月に世界で出荷されたAIスピーカー(ディスプレー付き端末を含む)の台数は2610万台で、1年前から55.4%増えた。
中国市場の規模は米国の2倍以上
メーカー別出荷台数は、米アマゾン・ドット・コムが660万台で引き続き首位。2位は中国検索大手バイドゥ(百度)の450万台。3位は米グーグルの430万台だった。この後、中国電子商取引大手アリババ・グループ(阿里巴巴集団)の410万台と中国スマートフォン大手シャオミ(小米科技)の280万台が続いた。
グーグルはこれまで2位の座を維持してきた。しかし、4~6月はバイドゥの出荷台数が1年前の38倍と驚異的に伸び、グーグルを追い抜いた。バイドゥはかつて「Raven H」という高価格帯の製品を製造・販売していたが、これをやめて249元(39米ドル)の「Xiaodu」を発売。低価格帯端末市場に参入した。これが奏功し、1~3月にアリババとシャオミを抜いて3位に浮上していた。
こうしたバイドゥの成功は、中国という巨大な市場によってもたらされたとカナリスは指摘している。前述したとおり今年4~6月におけるAIスピーカーの世界出荷台数は2610万台。同じ期間の中国における台数は1260万台。中国は世界の48%と、ほぼ5割を占め、米国(610万台)の2倍以上となった。
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