米アップルがAI(人工知能)技術を手がける米国のスタートアップ企業を買収したと海外メディアが伝えている。ワシントン州シアトルに拠点を構えるエックスノア(Xnor)という企業だ。
エックスノアは、米マイクロソフトの共同創業者で資産家の故ポール・アレン氏が設立したAI研究所から2016年に独立した。英フィナンシャル・タイムズによると、エックスノアには、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、インテルなどの米テクノロジー企業がアプローチしていたが、最終的にアップルが買収を決めた。買収金額は2億ドル(約220億円)で、アップルのここ最近の企業買収としては最大規模だという。
端末でAIを実行する「エッジAI」
エックスノアは、AIをクラウドサービスのデータセンターではなく、スマートフォンやスマートホーム機器、車載機器といった端末上で実行する技術を開発している。
こうした技術は、今後AIをさらに普及させていくうえで、重要視されている開拓分野だという。データセンターの高性能コンピューターよりもはるかに少ないコンピューティング資源で実行できる。ネットワークとの接続が切れても、稼働し続けることができるといったメリットがあるという。
エックスノアが当初開発した機器は、顔認識AIで人物を判別し、警報を送ることができるセキュリティーカメラ。小売店の商品棚をモニターし、在庫管理を手助けする機器も開発中だという。エッジAIとも呼ばれるこの技術は、自動運転の分野でも応用が期待されているという。
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