米市場調査会社のIDCが5月28日に公表した、ウエアラブル機器市場の最新レポートによると、今年1~3月期の世界出荷台数は、7260万台となり、1年前に比べて29.7%増加した。
「イヤウエア型」と「リストバンド型」好調
腕時計型の「スマートウオッチ」や、腕時計型で他社製アプリが使えない比較的安価な「ベーシックウオッチ」は売れ行きが芳しくなかったものの、ワイヤレスヘッドホンなどの「イヤウエア型」と活動量計などの「リストバンド型」が好調だった。
新型コロナウイルスの感染拡大でメーカーのマーケティング活動が抑制された。しかし、市場は抵抗力を見せたという。消費者は音楽を聴くためだけでなく、仕事の生産性向上を目的としてイヤウエア型を購入したという。
外出規制が敷かれ、在宅勤務を余儀なくされたこの期間、仕事の集中力を高めるためにイヤウエア型を利用する人が増えたと、IDCのリサーチマネジャー、ジテッシュ・ウブラニ氏は指摘している。1~3月期のイヤウエア型の出荷台数は1年前から68.3%増となり、ウエアラブル市場全体の54.9%を占めたという。
また、リストバンド型は、米フィットビットの「Charge 4」などの新製品、中国・小米(シャオミ)や中国・華為技術(ファーウェイ)などの安価な製品がけん引し、同16.2%増加した。
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