米アマゾン・ドット・コムの会員向け年次大型セール「プライムデー(Prime Day)」が7月12日深夜に終了した。同社によれば、2日間でプライム会員は世界中で3億7500万個以上の商品を購入し、アマゾンが提供した割引額は計25億ドル(約3500億円)に達した。
アマゾン史上最高もEC成長鈍化
初日の7月11日は、一日の販売額としてアマゾン史上最高を記録。2日間を通して出品業者の販売額は過去最高を更新し、これまでで「最大のプライムデーになった」(アマゾン)。
一方、米アドビが推計した2日間の米国内プライムデー売上高は約127億ドル(約1兆7600億円)で、前年比6.1%増にとどまった。伸び率はかつて数十%を記録していたが、最近は物価高などの影響で縮小傾向にある。
米調査会社のインサイダー・インテリジェンスの主席アナリストである、アンドリュー・リプスマン氏は「アマゾンが得意とする商品カテゴリーで買い控えが起こっており、全体としてアマゾンの電子商取引(EC)事業は成長が鈍化している」と指摘する。
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