米アマゾン・ドット・コムが、数十に上るプライベートブランド(PB)を廃止すると、米ウォール・ストリート・ジャーナルや米CNBCが報じている。売上への貢献度が低い一方で、反トラスト法(独占禁止法)当局からの競争慣行への厳しい監視があり、リスクが高いと判断した。
アマゾンのPB、20未満に削減
関係者によると、アマゾンは過去1年で、「Lark & Ro(ラーク&ロー)」や「Daily Ritual(デーリー・リチュアル)」、「Goodthreads(グッドスレッズ)」など30種のアパレルブランドのうち、27ブランドの廃止を決めた。
一部ブランドの商品は今もアマゾンのEC(電子商取引)サイトにあるが、在庫がなくなり次第販売を終了する。これにより、アマゾンの衣料品PBは、(1)「Amazon Essentials(アマゾン・エッセンシャルズ)」、(2)「Amazon Collection(アマゾン・コレクション)」、(3)「Amazon Aware(アマゾン・アウェア)」、の3つのみになる。「Rivet(リベット)」や「Stone & Beam(ストーン&ビーム)」といった家具ブランドも廃止する方針だ。
他の分野で廃止されるPBの正確な数は分かっていない。電子機器のアクセサリーや家庭用品など幅広い商品のブランドである「Amazon Basics(アマゾン・ベーシックス)」は引き続きPB事業の重点分野になるという。
アマゾンのPB担当副社長、マット・タディ氏は「我々は顧客のニーズに基づいて決断を下すよう常に心がけており、顧客がAmazon BasicsやAmazon Essentialsなど高品質で低価格ブランドを求めていることを学んだ。共感を得られない商品は廃止する」と述べた。
本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「Amazon、自社ブランド大幅削減 貢献低いがリスク高 コストや規制当局との戦いで」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。