2023年のスマートフォン市場は出荷台数が前年割れとなり、低迷が続くと予想されているが、米アップルがこのほど発売した新型スマホ「iPhone 15」シリーズは好調なスタートを切ったようだ。
中国のアップルストア活況
ロイター通信によると、世界最大のスマホ市場である中国では発売日の23年9月22日、上海のアップル直営店で100人以上の顧客が列を作って注文品の受け取りを待っていた。中国メディアは行列は午前5時にでき始めたと報じた。
先ごろ、中国政府が中央政府機関の職員に対し、iPhoneなど海外スマホの業務使用と職場への持ち込みを禁じると報じられた。加えて、中国・華為技術(ファーウェイ)が23年8月に発売した最新スマホには比較的高性能の半導体が搭載された。米国による対中半導体規制が続くなか、ファーウェイはこれを回避し、中国国内で半導体を製造したとみられる。
こうしたなか、最新iPhoneの中国での販売動向が注目を集めている。ロイターは、23年9月15日に始まった予約注文には勢いがあり、市場関係者の懸念を和らげたと報じている。
中国のアップルオンラインストアでは納期が23年11月にずれ込んだ。アリババ集団の通販サイト「天猫(Tモール)」では、販売開始から1分で上位機種「15 Pro」「15 Pro Max」の在庫がなくなった。
本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「iPhone 15、中国とインドで好調なスタート 低迷する世界スマホ市場の懸念払拭できるか?」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。