米アマゾン・ドット・コム傘下で、クラウドコンピューティング事業を手がけるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)はこのほど、米西部ラスベガスで開いた年次イベントで、独自開発の新型半導体を発表した。
電力消費2分の1、処理速度4倍
(1)機械学習(マシンラーニング)のトレーニング専用半導体「Trainium2(トレーニアム2)」と、(2)サーバーCPU(中央演算処理装置)の「Graviton4(グラビトン4)」で、顧客はアマゾンのクラウドサービスを通じて利用できるようになる。
AWSのアダム・セリプスキーCEO(最高経営責任者)によれば、(1)は、従来のTrainiumに比べて電力消費を2分の1に抑えながら、処理速度が最大4倍に高まる。(2)はGraviton3に比べてパフォーマンスが30%向上する。アマゾンは2024年にこれら新型半導体を活用した商用サービスを始める予定だ。
最近は、アマゾンや米グーグル、米マイクロソフトなどの米IT大手による、独自AI半導体開発の動きが加速している。マイクロソフトは先ごろデータセンターで生成AI(人工知能)を動かすための半導体「Maia(マイア)」と、クラウドサービス用半導体「Cobalt(コバルト)」を発表した。グーグルは機械学習のトレーニングや推論に特化した「Tensor Processing Unit(TPU)」を自社のクラウドサービス「Google Cloud Platform(GCP)」で提供している。
本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「アマゾン、生成AI用の新半導体「Trainium2」を発表 ChatGPT対抗のAIサービス「Amazon Q」も開始」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。