米アマゾン・ドット・コムは半年前、直営のスーパーマーケットチェーンからレジなし精算システム「Just Walk Out(ジャスト・ウォーク・アウト)」を撤去すると明らかにした。これは同社の大型店戦略の見直しやコスト削減策の一環だった。
だが、同システムの小規模店舗への導入は続けている。直営のコンビニエンスストア「Amazon Go」や英国にある直営スーパー「Amazon Fresh」の小型店では引き続き同技術を活用している。加えて、外販も続けている。アマゾンはこれまで、Just Walk Outを空港や映画館、スタジアムなどで店舗展開する小売事業者に売り込んできたが、この戦略も継続している。
米CNBCはここ最近のアマゾンの外販の動きについて、「(彼らは)明らかに営業モードに入っている」と報じている。外販を本格化させているようだ。
本社に模擬コンビニエンスストア
CNBCによると、Just Walk Outを導入する顧客企業は着実に増えている。既に200店以上のサードパーティー店舗が導入している。アマゾンは、24年内に導入店舗数を倍増させる計画だと、アマゾンの元幹部は話している。
同社はJust Walk Out技術の改良も続けている。米ワシントン州シアトル本社には、サードパーティーの小売業者が自社店舗に導入する前にシステムをテストするための模擬コンビニエンスストアを設置している。この施設は「ビバレッジ・ベースキャンプ」と呼ばれており、スマートフォンやクレジットカードをスキャンして入店する体験を試せるゲートがある。これはAmazon Goと同様のシステムだ。
本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「Amazon、レジなし精算システムのAI改良 外販本格化 Just Walk Out技術、より高速・正確に」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。