2024年の世界パソコン出荷台数はわずかながらもプラス成長を遂げたようだ。通年では2億6270万台が出荷され、2023年から1%増加した。10~12月の出荷台数は前年同期比1.8%増の6890万台だった。米調査会社のIDCがこのほど、市場分析結果(速報値)をまとめた。
成長率はいずれも1%程度にとどまったが、2023年までの実績に比べると好調に推移したと言える。2023年の出荷台数は前年と比較し13.8%減、2022年は16.6%減と、2年連続で2桁減少していた。
レノボ4.7%増、HPは0.1%増 デル2.2%減
2024年通年のメーカー別出荷台数は、首位の中国レノボ・グループが前年比4.7%増の6180万台、2位の米HPは0.1%増の5300万台、3位の米デル・テクノロジーズは2.2%減の3910万台だった。
この後、米アップルと台湾・宏碁(エイサー)が続いた。アップルの出荷台数は4.5%増の2290万台だった。上位5社の中で最も伸び率が高かったのはエイサーで、出荷台数は6.4%増の1790万台だった。
「2024年の世界パソコン市場は低成長で推移したものの、中国での政府補助金が消費者セグメントにおいて予想以上の成果をもたらしたため、10~12月は楽観視できる要素がいくつかみられた」とIDCのリサーチマネジャー、ジテッシュ・ウブラニ氏は述べた。
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