香港の調査会社カウンターポイントリサーチがこのほど公表したリポートによると、中国のスマートフォン市場で華為技術(ファーウェイ)の四半期ベース販売台数が約4年ぶりに首位に浮上した。ファーウェイは2020年まで首位だったが、米政府の輸出規制の影響を受け、これまで下位に後退していた。一方で、米アップルは台数を大きく減らして苦戦した。
ファーウェイ15.5%増、首位復活
2024年10~12月の中国におけるファーウェイ端末の販売台数は前年同期から15.5%増加した。中価格帯の「Nova 13」シリーズと高価格帯の「Mate 70」の好調な販売が同社を首位に押し上げた。同社のシェアは18.1%となり、前年同期から2.9ポイント上昇した。
ファーウェイは2019年に米政府の技術輸出規制の対象になり、半導体など重要部品の調達制約を受けた。これにより、スマホの生産が減少したほか、低価格スマホ事業の売却を余儀なくされた。その後、部品や基本ソフト(OS)の独自開発を進め、2023年8月に7ナノメートル(nm)技術で製造された半導体を採用したスマホを市場投入した。同社はそれ以降、中国市場で徐々にシェアを伸ばしてきた。
2024年10~12月の中国スマホ販売でファーウェイに次いだのは中国・小米(シャオミ)だった。シャオミの販売台数は前年同期から3.9%増加、シェアは17.2%に上昇した。カウンターポイントによれば、この成長は10月に発売した旗艦モデル「Mi 15」シリーズの人気によって後押しされた。電気自動車(EV)事業の成功が同社のブランドイメージを高め、スマホの販売増につながった。
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