音楽配信サービスの米ラプソディー・インターナショナルが、家電小売大手の米ベストバイから、同社子会社の「ナップスター」を買収すると発表した。
ラプソディーはナップスターの顧客基盤や、知的財産権、音楽配信権などの資産を引き継いでサービスの拡充を図る一方、ベストバイはラプソディーに一部出資する。取引金額などの詳細は明らかにしていないが、11月末をめどに買収手続きを完了する見込みという。
数奇な運命辿るナップスターとラプソディー
ナップスターと言えば1990年代後半に、無料の音楽ファイル交換サービスとして物議を醸したサービス。海賊版の温床と非難され、レコード会社や全米レコード協会から提訴されて、一時サービス停止に追い込まれた。
その後CD-ROM/DVD作成ソフトなどを手がけるロキシオという米企業に買収され、有料の音楽配信サービスに転換した。このロキシオはやがてCD-ROM/DVD作成ソフトの事業を売却し、社名をナップスターに変更しサービスを運営していたが、2008年にベストバイが約1億2100万ドルで買収した。
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