英ボーダフォン・グループのエジプト法人が、同国の政府から要請されて、同社の携帯電話サービス契約者に対し不本意なメールを送らされていたと発表した。
エジプトでは非常事態の際、政府の権限で通信事業者に指示できるが、ボーダフォンは「エジプトでこのような法律が制定されていることはしかたがない」としながらも「こうした現状は受け入れがたい」と非難している。
3社に親政府のメール配信を強要
ボーダフォンはメールの内容について明らかにしていないが、米ブルームバーグは「軍隊がエジプトの忠実な市民に対し、(反政府デモを行っている)反逆者と犯罪者に立ち向かうよう呼びかけています」というメールがボーダフォンの通信ネットワークから配信されたと報じている。
ボーダフォンは、「すべてのメッセージは透明性を持つべきで、作成者に帰属すべきだ」とし、メッセージの配信を強要している政府に抗議している。
エジプト政府から指示を受けたとされる通信事業者はボーダフォンのほか、フランステレコム傘下のモビニルとアラブ首長国連邦(UAE)エティサラートのエジプト法人。
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