中国最大規模の雇用主と言われる富士康科技(フォックスコン)が、急速に変化する中国の経済、雇用環境に対応するため、ビジネスモデルの改革を迫られているようだ。複数の海外メディアによると同社は2月18日、従業員の給与を引き上げるなど労働環境を改善すると発表した。
従業員100万人超の巨大生産工場
賃上げ率は16~25%で、1人当たりの月給は1800~2500元(約290~400米ドル)になり、これは同国の最低賃金よりも高い水準。同社は併せて残業時間の短縮についても明らかにした。
富士康科技は、台湾の鴻海精密工業が傘下に抱えるEMS(電子製品製造受託サービス)大手で、米アップルの「アイフォーン(iPhone)」や「アイパッド(iPad)」をはじめ、米デル、ヒューレット・パッカード(HP)といった大手パソコンメーカーの製品も手がけている。
同社の従業員数は100万人とも120万人とも言われるが、米ウォールストリート・ジャーナルによると、そのうち40万人が富士康科技の中国・深セン工場で働いている。
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