携帯電話大手のフィンランド・ノキアが、来年末までに全世界で新たに1万人の従業員を削減するという計画を発表した。
同社は昨年から大規模なリストラ策を実施しており、既に1万4000人を削減することを明らかにしている。
しかし今回はさらに中核事業に注力する必要があるとして、これまで以上に大胆な策を打つ。
工場閉鎖、非中核事業売却、幹部刷新
これに伴って、フィンランドに唯一ある製造工場と、ドイツやカナダにある研究開発施設を閉鎖する。また、同社には「ヴァーチュ(Vertu)」という高級端末の事業があるが、これを売却する方針だ。さらに競争力を強化するとして携帯電話や販売、マーケティング部門の幹部人事も刷新した。
その一方で、位置情報サービスのソフトウエア技術を手がけるフィンランド企業から、エンジニアや技術、知的財産を買収する。ノキアは位置情報技術を、スマートフォン、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)に並ぶ重要事業と考えており、この3分野に集中的に投資していく考えだ。
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