2012年1月のインターネット脅威状況を見ると、日本ではWebサイトを更新するために使う「FTPクライアント」の情報を盗み取るスパイウエア「TSPY_FAREIT(フェアイット)」の検出数がトップとなった。1月5日に見つかったもので、合計4896台のパソコンやサーバーから検出している。Webサイトの管理に使っているパソコンやサーバーに感染した場合、サイト改ざんの被害に遭う恐れがある。セキュリティソフト大手トレンドマイクロがまとめた。
TSPY_FAREITはWindows XP/2000、Windows Server 2003を搭載したパソコンに感染する。先にパソコン内に侵入したほかのマルウエア(悪意あるソフトウエア)が作成するか、悪意あるWebサイトから誤ってダウンロードすることで入り込む。トレンドマイクロによると、すでに25件の被害報告があるという。ウイルス対策ソフトの最新版を入れれば駆除できる。
被害報告の多さでは、スパイウエア「TSPY_ZBOT(ゼットボット)」が22件とこれに次ぐ。Windows XP/2000、Windows Server 2003が標的。感染するとオンラインバンキングの利用者IDとパスワードを盗むため、金銭被害に遭う恐れがある。配送業者や投信関連会社などを偽ったスパムメールを送りつけ、利用者が添付ファイルをクリックするとパソコンに入り込む。日本語の文面は見つかっていないため、普段英語のメールを受け取らない利用者は、安易に添付ファイルをクリックしないことが重要だ。
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