本コラムでは昨年夏,米AOL Time Warnerの不正会計疑惑に関する話題を取り上げた。その後の同社を巡っては,とても尋常とは思えない話が相次いでいる。史上最大の巨額赤字,幹部役員の交替劇,米AOL (America Online)の業績不振である。AOLについては「ここ数年来初めての会員数減少」という事態にも陥っている。「いったいAOL Time Warnerはどうなってるの?」と考えている方も多いのではないだろうか。
なぜ米国ではDSLが普及しないのか?
先ごろ総務省がまとめた統計によると,日本におけるDSL(Digital Subscriber Line)サービスの加入者数はこの5月末で300万人超となった。昨年末時点では150万超だったので,わずか5カ月で倍増したことになる。つまりここ最近の日本ではDSLの加入者数が,なんと1カ月に30万人,1日にして1万人のペースで増え続けているのである。